ミミズバーガー
「ユウタ、聞いた?あの噂…」
アミは、仙台駅前で話題のミミズバーガーの噂をユウタに話していた。
「ああ、あれだろ?気持ち悪いけど、なんか気になるんだよな…」
ユウタも興味津々だった。
その日、二人は好奇心に駆られ、ミミズバーガーを求めて仙台の街を歩き回った。
しかし、どのお店も「そんなもの扱ってない」とそっけない返事。
「やっぱりガセネタか…」
ユウタがっかりしていると、アミが一軒の怪しげな店を見つけた。
「ユウタ!あのお店、なんか怪しいよ!」
アミが指差す先には、看板も出ていない古びた食堂があった。
「ミミズバーガー…あるかも!」
二人は意を決して店に入った。
店内は薄暗く、客は誰もいない。
カウンターの奥に座るマスターに声をかけると、
「ミミズバーガーね…裏メニューだよ」
ニヤリと笑うマスター。
二人は震えながらもミミズバーガーを注文した。
運ばれてきたハンバーガーは、見た目は普通のハンバーガーと変わらない。
しかし、一口食べると…
「うぇ…」
ユウタは思わず吐き出してしまった。
「なんだこれ!まずすぎる!」
アミも顔をしかめた。
その時、店の奥からケンとユイが現れた。
「よっ、ユウタ、アミ!ミミズバーガーどうだった?」
ケンはニヤニヤ笑いながら話しかけた。
「お前ら…知ってたのか!」
ユウタは怒りを露わにした。
実は、ケンとユイはミミズバーガーの噂を広めた張本人だった。
「あれはね、仙台のB級グルメを盛り上げるための企画だったんだよ」
ケンは悪びれもなく言った。
「ミミズバーガーは、本当にミミズの肉を使ってるわけじゃないんだ。仙台名物の牛タンをミンチにして、秘密のスパイスで味付けしたオリジナルバーガーなんだぜ!」
ユイが説明した。
「なんだと…!?」
ユウタは唖然とした。
「つまり、ミミズバーガーはただのネタだったのか…」
アミも拍子抜けした様子だった。
しかし、物語はここで終わらない。
実は、ミミズバーガーには隠された秘密があったのだ。
それは、ミミズバーガーを食べた人だけにわかる、あるメッセージが込められているということだった。
ユウタとアミは、ケンとユイからそのメッセージの意味を聞き、驚愕した。
それは、仙台の街に隠されたある宝の地図を示していたのだ!
「ええええ!?」
ユウタとアミは、宝探しに乗り出すことにした。
ミミズバーガーに隠されたメッセージを解き明かし、宝を見つけ出すことができるのか!?
こうして、ユウタとアミのミミズバーガーを巡る冒険は、予想外の展開を見せ、仙台の街を舞台にした壮大な宝探しへと発展していくのだった!
実は、宝の正体は、仙台の街を活性化させるためのプロジェクトの資金だった。
ミミズバーガーは、そのプロジェクトを広く知ってもらうためのPR戦略だったのだ。
ユウタとアミは、宝の地図を解き明かし、プロジェクトの資金を見つけ出した。
そして、その資金を使って、仙台の街はさらに発展した。
ユウタとアミは、仙台の街のヒーローとして、語り継がれることになった。
元ネタ・ミミズバーガー
「ミミズバーガー」とは、ハンバーガーチェーンのハンバーグにミミズが入っているという噂。
1978年頃からアメリカで広まり、現場を見たアルバイトが口止め料を受け取った、などの筋書きが信じられた。ミミズは汚いものの代表とされ、ジャンクフードへの反感を映した噂といわれる。根拠のない誹謗中傷の典型例として度々引き合いに出されることも多い。都市伝説の一つとして人々の恐怖を煽る例となっている。
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