Google検索の新機能「SGE」とは?

Google検索に追加されたAIチャットボットの「SGE」機能。

検索すると同時に、AIが答えを生成してくれるシステムです。このSGE機能がさらに進化を遂げようとしていますが、一体ユーザーは使いやすさを感じているのでしょうか。

今回は、Google検索のAIチャットボットの「SGE」について解説していきます。

目次

Google検索に追加されたAIチャットボット「SGE」とは

Last year Google brought its new obsession with AI-powered chatbots to Google Search with the launch of the “Search Generative Experience,” or “SGE.” If you opted in, SGE intercepted your Google search queries and put a giant, screen-filling generative AI chatbot response at the top of your search results. The usual 10 blue links were still there, but you had to scroll past Google’s ChatGPT clone to see them.

Where’d my results go? Google Search’s chatbot is no longer opt-in

Googleは、人工知能(AI)を使った新しい検索体験「Search Generative Experience」(SGE)を始めました。これは、私たちがGoogleで何かを検索するとき、AIが自動的に答えを出してくれるシステムです。

昨年から始まったこのプロジェクトは、最初は自分で選んで使う「オプトイン制」でした。つまり、使いたい人だけがこの機能を使えるようになっていました。

変わるSGE検索結果の変化

GoogleはSGEをもっと多くの人に使ってもらおうと、オプトインしなくても、一部のユーザーには自動的にSGEが使われるようになります。

オプトインとは、自分で同意すること。

例えば、AI生成するときに、「はい」と言ったりフォームに情報を書いて送信することです。自分で同意しなければ、不要な広告や情報を受け取らなくて済みます。

検索結果の上位にAIが登場するように

オプトインがなくなると、検索結果のページの上の方に、AIの答えが表示されるようになります。

もちろん、今までのようなウェブサイトのリンクも残っていますが、検索結果を見るには、AIの答えをスクロールしなければなりません。

みんなSGEは使いやすいと思っていうる?ユーザーの反応

In the few months since launching generative AI in Search, we’re finding in our research that people are having a positive experience, and are using SGE for help with more complex queries and entirely new types of questions. We’re also seeing the highest satisfaction scores among younger users (18-24 year olds), who say they enjoy being able to ask follow-up questions conversationally.

Bringing generative AI in Search to more people around the world

Googleによると、18 ~ 24 歳の若い世代がこのSGEを気に入っているとのこと。高い満足度スコアが得られており、会話形式でフォローアップの質問ができるのが楽しいそうです。

SGEのメリット

SGEのメリット
  • 情報収集の効率化
    複数のウェブサイトを閲覧することなく、質問に対する答えを直接得られるため、情報収集が効率化されます。
  • 理解しやすい情報
    文章で回答されるため、専門知識がない人でも理解しやすい情報を得ることができます。
  • 新しい情報の発見
    従来の検索エンジンでは見つけにくい、関連する新しい情報を見つけることができます。
  • 自然な対話
    質問に対して自然な文章で回答されるため、人間と対話しているような感覚で情報収集ができます。
  • 多様な言語に対応
    日本語だけでなく、英語や中国語など、複数の言語に対応しています。

今後は、自動的にSGEが使われるとのことです。

例えば、「ペンキで汚れた壁から跡を消すにはどうすればいいか」というような、複雑な質問や、複数の情報が入り混じった質問に、AIが回答してくれるようになるでしょう。

SGEのデメリット

  • 情報の信頼性
    生成された文章は必ずしも正確とは限らず、誤情報が含まれている可能性があります。
  • 創造性の欠如
    オリジナルなコンテンツやアイデアを生み出すことは苦手です。
  • 偏った情報の提示
    学習データに偏りがある場合、偏った情報が提示される可能性があります。
  • 倫理的な問題
    差別的な表現や偏見を含む文章を生成する可能性があります。
  • 対応言語の制限
    現時点では、対応言語が限定されています。

しかし、実際にSGEがどれだけ使われているかは、まだはっきりしていません。また、この機能を使いたくない場合に、どうやってオプトアウトするかも明らかになっていません。


Google検索は通常、0.5秒未満で結果を表示しますが、Googleが「SGE」という新機能を導入したことで、状況が変わりました。

SGEを使うと、検索結果がすぐには表示されず、代わりにチャットボットが情報を読み込むためのマークが出ます。そして、チャットボットが情報を読み込んで、私たちが理解できるようになるまでに、約5秒かかるのです。

これは通常の10倍の時間です。さらに、この遅い読み込みのせいで、検索結果を読もうとすると、ページが上下に大きく動いてしまい、使いにくいという問題があります。

変化し続けるSGEチャットボット

SGEはリリースされてから少し変更されました。

以前は、検索結果ページを開くと、自動的に大きなチャットボックスが表示され、画面の大部分を占めていました。これが多くのユーザーにとって不便でした。しかし、今は「生成」ボタンを押すと、チャットボックスが表示されるようになりました。

これにより、以前よりも使いやすくなったと言えます。ただし、この変更は、チャットボットを使いたくないユーザーにとっては、根本的な解決にはなっていません。なぜなら、チャットボットを使うためには、わざわざ「生成」ボタンを押さなければならないからです。

また、自動的にこの機能がオンになっているユーザーがいるかどうかも、まだはっきりしていません。

まとめ

Google検索の新しいチャットボット機能は、便利な面もありますが、読み込み速度の問題や使い勝手の問題があります。

Googleはこれらの問題を解決するために、さらなる改善を行う必要があるでしょう。私たちユーザーとしては、これらの変更が私たちの検索体験をどのように影響するかを理解し、必要に応じてフィードバックを送ることが大切です。

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この記事を書いた人

産後に子育てしながら、独学でウェブの勉強を始め、現在はアメリカのベンチャー企業にフルリモートで勤務。
副業として国内の中小企業のウェブ事業支援を個人で行っており、制作したサイトが、週刊文春や読売新聞に掲載された実績をもつ。

趣味は子供とアニメを見ながらゴロゴロすること。

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