Microsoft365からTeamsが消える?Slackからクレームが発生した件について

Microsoftは、2024年7月に予定されているMicrosoft 365の大幅な改訂において、コミュニケーションツール「Teams」を独立製品として提供することを発表しました。

しかし、この発表を受け、競合コミュニケーションツールの「Slack」からクレームが発生していることが明らかになりました。

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Microsoft365から、Teamsが消える

Microsoft has introduced new versions of Microsoft 365 and Office 365 subscription services that exclude its business collaboration chat offering Teams following scrutiny from the European Union regulator and complaints from rival Slack.

Microsoft unbundles Office and Teams globally following years-long criticism

かつて、マイクロソフト社は「Microsoft 365」と「Office 365」という名前のサービスを提供していました。これらは、パソコンで仕事をするための便利なプログラムがたくさん入ったセット。

その中には、「Teams」というグループ用のチャットシステムも含まれていて、会社の人たちがお互いに話をしたり、仕事の情報を共有するためのものでした。

そもそもTeamsってどんなサイト?

Teamsは、Microsoftが提供するチャット、ビデオ会議、ファイル共有、共同作業などを統合したコミュニケーションプラットフォームです。

しかし、マイクロソフト社は、いくつかの理由から「Teams」をセットから外すことにしました。これは、ヨーロッパのルールを作る人たちや、Slackなどの他の会社からの意見を聞いた結果です。

これまではヨーロッパのみTeams単独販売していた

専門家の中には、この変更がマイクロソフト社のサービスを使う人の数に大きな影響を与えないと考える人もいます。実際、マイクロソフト社は以前から、ヨーロッパとスイスだけで「Teams」を別々に売ることに同意していました。これは、ヨーロッパのルールを作る人たちの心配を解消するためだったんですね。

マイクロソフト社は、お客さんが自分たちのサービスを選ぶ時に、もっと簡単に理解できるように、そして契約をする時にもっとスムーズにできるように、世界中で同じようなルールを作ることが大切だと言っています。

「Teams」だけの新しいプランが提供される

2016年には、「Teams」を無料で提供し始め、今では3億2千万人以上の人が使っています。

ヨーロッパとスイス以外の場所でビジネスをする会社向けには、「Teams」だけの新しいプランも用意すると言っています。

以前は、「Teams」を単独で買うこともできましたが、多くの人が使っている「Office 365」のセットに入れて売ることが多かったです。

OfficeソフトにTeamsを入れることで競合が怒り出した

このやり方は、他の会社を怒らせることがありました。なぜなら、マイクロソフト社が自分たちの強みを使って、不公平な競争をしていると感じたからです。

「Slack」という会社は、マイクロソフト社のやり方を「違法」と非難していました。彼らは、マイクロソフト社が自分たちの強い立場を利用して、「Teams」を無理に使わせ、本当のコストを隠していると言っていました。

現在のユーザーは「Officeセット」か「Teamsだけ」かを選べる

マイクロソフト社は、今までのお客さんには、今のセットをそのまま使うことができるように、柔軟に対応すると言っています。今までのお客さんは、今の契約を新しくするか、変えるか、または新しいプランを選ぶことができます。

新価格

「Teams」のみ 1ヶ月に1人あたり5.25ドル(約730円)

「Teams」を除く「Office」のセット 7.75〜54.75ドル(約1,078〜7,659円)

マイクロソフト社のこの決定は、サービスを使う人の数に大きな変化をもたらさないだろうと言っています。

経済の圧力や新しい技術の進歩のために、会社の情報を管理する重要な人たちは、もっとたくさんの機能が入ったセットや、もっと多くの情報を使えるセットを求めていると言っています。

自分に合ったMicrosoftプランを選べるようになる

また、新しい「Microsoft Teams Enterprise」の1ヶ月に1人あたりの価格は約730円で、これは「Slack Pro」の約1,078円/月や「Slack Business+」の約1,740円/月と比べると、お得です。

そして、「Teams」が入っていないセットの値下げは約313円だけですが、「Teams」だけのコストは約730円です。新しいお客さんにとっては、価格が上がることになります。

今後は、ユーザーにとって選ぶ選択肢が増え、自分に合ったプランを見つけやすくなでしょう。

まとめ

Microsoft 365からTeamsが独立製品として提供されることによる影響は、まだ完全には明らかではありません。

しかし、MicrosoftとSlackの間で、今後どのような展開が繰り広げられるのか、注目が集まっています。

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この記事を書いた人

産後に子育てしながら、独学でウェブの勉強を始め、現在はアメリカのベンチャー企業にフルリモートで勤務。
副業として国内の中小企業のウェブ事業支援を個人で行っており、制作したサイトが、週刊文春や読売新聞に掲載された実績をもつ。

趣味は子供とアニメを見ながらゴロゴロすること。

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