アクセスを減らす駄目ページタイトルとは?3つのNG例と改善のコツ

相談者

ページタイトルは何にしようかな…適当でいいかな。

お待ち下さい!ページタイトルは適当に決めてはダメです!

相談者

え?いや、だっていい感じのタイトルが思いつかないし。中身のほうが大事でしょ。

逆です。タイトルがあってこその中身です。タイトルがダメだと、連動して中身もダメになってしまいます。

アクセスやクリック数が少ないその原因は、もしかすると、あなたが普段意識していないページタイトルにあるかもしれません。

ウェブ集客できていない人こそ、「とりあえず社名を入れておけばいい」「長くても問題ないだろう」と、ページタイトルを軽視しがちです。しかし、ページタイトルは、お客さまがあなたのサイトを見るかどうかを決める「入り口」であり、検索エンジンがページの内容を理解するための「看板」という、非常に重要な役割を果たしています。

不適切なページタイトルは、せっかくの良いコンテンツや商品への導線を台無しにし、集客の機会を大きく損ねてしまいます。

この記事では、ご自身のホームページのページタイトルにどんな問題があるのか気づけるよう、ページタイトルが持つ本当の役割と、今すぐチェックすべき3つのNG例と改善のコツを分かりやすく解説します。

目次

「ページタイトル」の言葉が集客の鍵となる理由

ページタイトルは、単なる記事の名前ではありません。あなたのウェブサイトの外側、つまりお客さまの目に触れる重要な場所で使われています。

ページタイトルが集客の鍵となる理由は、主に2つあります。

  1. ユーザーのクリック率に直結する
    検索結果に表示されたタイトルを見て、「これは自分の悩みを解決してくれそうか」とお客さまは判断します。タイトルが曖昧だと、クリックされず、他のサイトに流れてしまいます。
  2. 検索順位に影響する
    検索エンジンにはタイトル認識機能があります。タイトルを見て、「このページは何について書かれているか」を理解し、検索順位を決定しています。

ページタイトルは、単なる名前ではなく、集客のための営業ツールだと認識を改めることが大切です。

あなたのサイトのアクセスを減らしているページタイトル3つのNG例

それでは、あなたのホームページのタイトルが、意図せず集客の妨げになっていないかチェックしてみましょう。特に陥りやすい、致命的な3つのNG例をご紹介します。

NG 1:事業者名や屋号「トップページ」としか書いていない

事業者名や屋号だけ、あるいは「トップページ」などの表現だけがタイトルになっているケース。

(例)「田中商店」「トップページ|大山株式会社」

これでは、検索結果で初めて見た人にはあなたの事業がどんなものか分かりません。「何をやっている会社か」「どんな地域の誰向けか」がタイトルから伝わらないと、クリックの候補にすら入りづらくなります。

検索してくる人は、あなたの意図や真意をすべて理解できるわけではないのです。ページタイトルの目的は、会社案内ではなく、検索した人の「知りたい!」という気持ちに応えることです。

NG 2:抽象的で中身が想像できない

何を意味しているのかわからない、抽象的な言葉だけをタイトルにしているケースです。

(例)「その後」「あれから」「The Story of Us」

事業向けのウェブサイトは小説ではありません。既にあなたのことを知っている人なら読んでくれるかもしれませんが、初めて訪れた人には「自分に関係がある話かどうか」が判断できません。

またカッコよさを追求するあまり、英字のみで書くパターンもNG。読み手が日本人であれば日本人が認識しやすい文字にしましょう。

結果として、クリックされない、読まれないページになりがちです。

NG 3:似たようなタイトルが並びすぎている

どのページも似たタイトルばかりで、違いが分からないケースもNG。

(例)「事業内容」「事業概要」「当社が目指すもの」

検索エンジンから見ても、どのページがどのキーワードに対応しているのか判断がつきにくくなりますし、ユーザーにとっても「どのページを見れば自分の知りたい情報にたどり着けるか」が分かません。

結果として「もういいや」と、離脱につながります。固有の内容を示さないページタイトルは、せっかくページがあっても、ユーザーを迷わせるだけになってしまいます。

アクセスを増やす「ページタイトル」改善のコツを種類別に紹介

ページタイトルの決め方の基本は、誰でもわかる内容にすること。

ユーザーはタイトルをみて「中身を読んでみよう」と決めるため、タイトルで中身の想像がつかなければ読む気さえも起こりません。

ここからは、ページの種類ごとに最低限ここだけ押さえておけばよいページタイトルの考え方を整理します。すべて完璧を目指すより、まずは代表的なページから順番に見直していくのがおすすめです。

トップページのタイトルの付け方

トップページは、そのサイト全体を一言で表す看板のようなものなので、以下の順に付けていきましょう。

基本的に、「事業内容が分かる言葉」「地域や対象となる人」「事業者名(会社名・屋号)」の順に入れていくとベストです。

(例)
「◯◯市の小さな工務店|山田建設」
「オンラインで学べる初心者向け英会話教室|ABC English

すでに有名なブランドでない限り、「社名だけ」「屋号だけ」だと何をしているか伝わりません。
「どこで」「誰向けに」「何をしている会社か」が一目で分かるようにしておくと、検索結果でも選ばれやすくなります。

会社概要やサービス紹介など、下層ページのタイトル

トップページ以外のページは、このページでは何について書いているかが分かるようにしましょう。サイト名や事業者名は、必要であれば後ろに付け足す程度で構いません。

(例)
「事業内容|山田建設」
「料金プラン|オンライン英会話 ABC English」
「事業内容|採用情報|山田建設」

捻った略字や英字ではなく、私達が日常的に使用している単語を使用するとアクセスも増えます。その理由は、単純明快。わかりやすい単語を使用するほど、検索されやすいからです。

ウェブサイトを構成するシステムのCMSやテーマによっては、事業名を自動で入れてくれるものもあります。このように「どのサイトのどのページか」が分かる形にしておくと、ユーザーも迷いにくくなります。

ブログ記事・コラム記事のタイトル

ブログ記事やコラムは、他のページに比べて自由度が高く、そのぶんアクセス数にも直結しやすい部分です。

基本としては「メインのキーワードを必ず入れる」「何が書かれているか」という二点を押さえます。

(例)
「ホームページの更新頻度はどれくらいがよいか、初心者向けに解説」
「小さな工務店がブログで集客するための3つのポイント」

検索する人は、「〜を知りたい」「〜のやり方を知りたい」という気持ちでキーワードを入れています。その意図に合わせて、「〜とは」「〜の始め方」「〜の選び方」などの形にすると、クリックされやすいタイトルになります。

ただし、内容とかけ離れた大げさなタイトル、いわゆる釣りタイトルは避けましょう。「世界一」「業界NO.1」「絶対に治る」など、根拠のないキーワードはリスクにしかなりません。一時的にアクセスは増えても、信用を落とす原因になります。

お知らせ・ニュースのタイトル

お知らせ欄のタイトルは、内容を短く正確に伝えることが第一です。特に、日付と組み合わせて一覧で表示されることが多いため、「いつ」「何について」の情報が分かるようにします。

(例)
「夏季休業のお知らせ(8月10日〜15日)」
「◯◯イベント出展のお知らせ」

社内向けの言葉だけではなく、お客さんが見ても意味が分かる表現にすることが重要です。内部用語や略語は避け、「初めて見た人でも理解できるか」という視点でタイトルをつけてみてください。

サービス説明や商品詳細ページ

商品詳細ページのタイトルは商品名だけではなく、「何の商品か」「どんな特徴があるか」まで分かる形にするのが大切です。

(例)
「敏感肌向け保湿クリーム さくら」
【30代向け】体型カバーも叶う!高見えリブニットワンピース
子ども向けオンライン英会話

例えば「さくら」という名前だけでは意味が伝わりませんが、「敏感肌向け保湿クリーム さくら」のように、カテゴリーと対象と特徴を入れると、一目でイメージできます。

検索結果でも一覧画面でも、初めて見る人が迷わず選べるかどうかを基準に、商品名に説明を一行足すイメージで整えていくことがおすすめです。

ページタイトルに関するよくある疑問

ここからは、ページタイトルを見直すときによく出てくる素朴な疑問にまとめて答えておきます。

最適な文字数は「30文字以内」を目安にする

ページタイトルは30文字を超えると検索結果で省略されてしまう可能性が高くなります。重要なキーワードはタイトルの前の方(左側)に配置することを徹底しましょう。お客さまの視線は左から右へ動くため、前方に重要な情報を置くことで、どんなページなのか印象付けやすくなるというメリットもあります。

タイトルタグとH1タグの違いとは?

混同されがちな「タイトルタグ」と「H1タグ」ですが、それぞれ役割が異なります。

  • タイトルタグ (<title>):検索結果など、ウェブサイト外に表示され、お客さまが訪問前に判断する情報。これがページタイトルです。
  • H1タグ (<h1>):ページ内に表示される見出しであり、お客さまが訪問後にそのページ内容を理解するための情報。

ページの概要を伝えるという目的は同じなので、基本的にはタイトルタグとH1タグの内容は揃えるのが良いとされています。

ページタイトルに記号は使っていい?

ページタイトルでは、情報を整理したり目立たせたりするために、記号がよく使われます。

  • 墨付きカッコ【】:記事タイトルで目立たせたいキーワードを囲み、お客さまの目にとまりやすくします。(例:【初心者必見】エレキギターの選び方)
  • バーティカルバー|:下層ページやトップページで、複数の情報を区切って整理するために使われます。(例:事業内容|採用情報|〇〇株式会社)

これらの記号を活用して情報を整理することは有効ですが、使用する際はウェブサイト全体で表記を統一するように注意しましょう。

まとめ:ページタイトルは「集客の入り口」定期的に見直しましょう

今回ご紹介したように、ページタイトルは単なる名前ではなく、集客の入口であり、検索エンジンに正しく評価してもらうための最重要ポイントです。

「誰が読んでもわかりやすいかどうか」を判断基準に、タイトルをつけてみましょう。

また、ページタイトルは、ユーザーの需要によって定期的な見直しが必要です。アクセスが増えないなと感じたら、まずはページタイトルを見直してみましょう。

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この記事を書いた人

東北在住。
子育てしながらアメリカVCでリモート勤務したのち、国立大学法人の広報に所属。全国の中小企業のweb事業支援として、リクルートや生活情報サイト、クリニックなどのオウンドメディア運用・分析なども請け負う。

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