記事を納品したい時、またはレポートを提出したい時「文字数が足りない」「もっとボリュームを増やさなくてはいけない」とお困りになる人は多いと思います。
不動産会社や投資会社のコラム、新聞記事を書いてきた経験から文字数を稼ぐ裏技をご紹介します。
文字数を稼ぐためにやってはいけないこと
まずは、文字数を稼ぐためにやってはいけないことからご紹介します。もし、思い当たることがあれば、できるだけ使用を避け、質の良い文章を書く方向にシフトしていきましょう。
同じ内容を繰り返す
同じことを何度も繰り返して書くことは、読者にとって退屈でわかりにくいもの。読者にとって冗長でわかりにくい文章になりますし、書き手にとっても信頼性や説得力を失う可能性があります。
例えば、「この商品はとても便利で使いやすいです。機能性も高くて操作も簡単です。手軽に使えるのでおすすめです」という文章は、同じ内容を繰り返しています。このような文章は、文字数稼ぎに使われる良くない「同じ内容を繰り返す」の典型的な例です。単語や言い方を変えて似たような文言がないかチェックしてみましょう。
冗長表現
あまりにも冗長な言葉や、過剰な装飾語句を使いすぎると、文章がわかりにくくなります。
例えば、「私は今日、学校に行きました」という文を、「私は本日、学校という場所に足を運びました」というように書き換えるのが冗長表現です。このような表現は、読み手にとってわかりにくく、退屈な印象を与えます。また、文章の主旨や重要なポイントがぼやけてしまいます。冗長表現は、レポートや論文などの文字数制限がある場合に、よく使われる傾向がありますが、質の高い文章を書くためには避けるべきです。
不要な情報の追加
文章の本題と関係ない情報を追加することは、読み手にとって混乱を招くことになります。
例えば、「私は今日、青いシャツを着て出かけました。」という文章に、「青いシャツは私のお気に入りで、去年の誕生日に母からもらったものです。」という情報を追加するのは不要です。このような情報は、文章の主題と関係がなく、読者の注意をそらします。不要な情報の追加は、文章の質を下げるだけでなく、読者の信頼も失う可能性があります。そのため、文章を書く際には、必要な情報だけを選んで伝えるようにしましょう。必要な情報に絞り、的確に伝えるように書くことが大切です。
記号の多用
「記号の多用」とは、文章の中で必要以上に句読点や括弧などの記号を使うことです。これは、読み手にとっては読みにくく、書き手にとっては文章の論理性や説得力を低下させる悪い習慣です。例えば、以下のような文章は記号の多用が見られます。
「今日は、とても(本当に)忙しかったです。午前中は、会議があって(それも長い会議で)、午後からは、レポートの締め切りに追われて(もう少しで遅刻するところでした)、夕方には、上司から電話がかかってきて(何か怒られるのかと思いましたが)、明日の打ち合わせの準備を頼まれました(まだ何もできていません)。」
この文章では、句読点が多く使われており、文章が切れ切れになっています。また、括弧で補足説明をしていますが、それらは本文と関係が薄く、読み手の注意を散らしています。このような文章は、以下のように改善できます。
「今日はとても忙しかったです。午前中に長い会議があり、午後からはレポートの締め切りに追われました。夕方になって上司から電話がかかり、明日の打ち合わせの準備を頼まれました。まだ何もできていません。」
このように、句読点や括弧を減らし、必要な情報だけを伝えるようにしましょう。
文字数を稼ぐ裏技とは?課題やレポートで役立つコツを紹介
課題やレポートで文字数が足りないとき、ただ無理やりに文章を伸ばすと、読みにくくなったり、内容が薄くなったりすることがあります。
そこで、文字数を稼ぐ裏技として、以下の4つのポイントに注意してみましょう。
起承転結をしっかり意識する
文章を書くときは、起承転結という構成を意識することが大切です。
起は導入部で、話題の背景や問題提起をします。承は展開部で、話題に関する事実や根拠を示します。転は転換部で、話題に対する自分の見解や考察を述べます。結は結論部で、話題のまとめや結論を示します。
このように、起承転結をしっかり意識することで、文章の流れが明確になり、読者に伝わりやすくなります。また、各部分に必要な情報を入れることで、自然に文字数も増えます。
比喩表現を挟む
比喩表現とは、ある事物や現象を別の事物や現象に例える表現のことです。
例えば、「彼は獅子のように勇敢だった」「彼女は花のように美しかった」などが比喩表現です。比喩表現を使うことで、文章に色彩や感情を加えることができます。また、比喩表現は読者の想像力を刺激することもできます。比喩表現を挟むことで、文章が豊かになり、文字数も稼ぐことができます。
関連する情報を付随する
文章を書くときは、話題に関連する情報を付随することも効果的です。
関連する情報とは、話題の背景や歴史、定義や分類、事例やデータなどです。関連する情報を付随することで、話題の理解度や説得力を高めることができます。また、関連する情報を付随することで、文章の幅が広がり、文字数も稼ぐことができます。
例文を作る
文章を書くときは、例文を作ることも有効です。例文とは、話題に関連する具体的な事例や状況などです。例文を作ることで、話題の具体性やイメージ性を高めることができます。また、例文を作ることで、文章の分量が増え、文字数も稼ぐことができます。
文字数稼ぎに人工知能・AIは使えるのか
人工知能を使うことで、一定量の文章を生成することは可能ですが、文字数を稼ぐことが目的である場合には、その文章が読者にとって有用かどうかや、読みやすさなどの問題が生じる可能性があります。
現在の人工知能は、ある程度の文章を生成することは可能ですが、その文章が正確であるかどうか、読みやすくわかりやすいかどうかなど、文章の質を保証することは難しいです。また、人工知能が生成する文章は、単なる繰り返しや意味のない文など、読者にとって不快な内容が含まれることがあるため、そのまま利用することはできません。
したがって、文字数を稼ぐことが目的である場合には、人工知能を使用することはあくまでも補助的なものとして考えるべきであり、それを利用して得られた文章を、人間が正確性や読みやすさを確認し、適宜修正する必要があります。
まとめ
この記事では、WEBライターが実践している文字数の稼ぎ方のコツ4つをご紹介しました。WEBライターとして活躍するには、文字数を効率的に稼ぐスキルが必要です。
しかし、ただ長く書けばいいというわけではありません。読者の興味を引き、情報を伝えるためには、文章の構成や表現に工夫が求められます。
このページでご紹介したコツをマスターすれば、あなたもWEBライターとしてレベルアップできるでしょう。