相談者ホームページにSNSアカウントを載せているのに、効果がないんです。意味ないのかな…



それもしかして「リンク切れ」を起こしているかもしれません。貼った後、クリック確認してますか?



え?作った時業者に業者に確認してもらいましたよ。



ページを変更したり、広告の種類を変えたりした時、リンク切れは発生します。リンクが飛ぶ(遷移する)かどうか定期的に確認しましょう。
リンクは大事な「導線」。お店でいうならば、通路のようなものです。決してリンク管理を軽視してはいけません。
意外と簡単に発生する「リンク切れ」一度設定したら終わりじゃない
Webサイトを運営されている皆さん、あなたのサイトにリンク切れはありませんか?
リンク切れとは、クリックしても目的のページにたどり着けず、エラー画面が表示されてしまう現象のこと。これは、お客様を目的のゴール(お問い合わせや商品購入)へスムーズに導けていない、重大な「誘導ミス」を意味します。
まずは知っておきたい「リンク切れ」「404エラー」とは?
リンク切れを理解するために、まずは基本用語を簡単な言葉で理解しておきましょう。
リンク切れは、あなたがお店の入口として用意したドア(リンク)が、クリックしてもどこにも繋がっていない状態のこと。このリンクをクリックすると、「404 Not Found」というエラー画面が表示されます。
404 Not Found(よんまるよん・ノット・ファウンド)は、お店でいう「この住所にはお店がありません」という貼り紙のようなもの。Webサーバーからの正式な回答コードの一つで、「ページが見つかりません」という意味を持ちます。
なぜリンク切れが問題なのか?
例えば、以下のリンクをクリックしてみてください。
いかがでしょうか?「え、何?」と思いませんでしたか?
これがリンク切れであり、ページが遷移しないことで、ユーザーは迷うし目的地に辿りつけず、そのまま帰ってしまいます。
売れているホームページはこのような小さな「迷い」を徹底的に潰します。
あなたのホームページやSNSから来た人も同じで、「詳しく見たい」と思っているのに、リンクが壊れていれば行き止まりです。これが積み重なると…
- 情報にたどり着けない
- このサイト大丈夫?と感じて離脱する
- Googleからも“メンテされていないサイト”として評価が下がる
という静かな機会損失が起き続けます。
つまり、リンクは訪問者を「必要な情報へ連れていく役割」を持っています。
一度設定しても、起こってしまうリンク切れ
リンク切れ(クリックしてもページが開かない状態)は、特別なトラブルではありません。むしろごく普通の運用の中で自然に発生するものです。
よくある原因は次の通りです。
- ページのURLを後から変えた
- 外部サービス(Instagram、予約管理ツール等)が仕様変更してURLを変えた
- 記事を非公開に戻した
- 画像やPDFの保存場所を変えた
- 埋め込んだSNS投稿が削除された
初心者の方ほど「リンクは一度設定したらずっとそのまま」と思い込みますが、実際はそうではありません。
リンクは運用部分”であり、定期チェックが前提です。
SNS時代でも「リンク切れ」でお客さんを逃すのはもったいない
「今はSNSのほうが大事で、ホームページは見られない」と思っている方も多いですが、そもそもホームページとSNSでは役割が違います。
SNSがチラシであるならば、ホームページは店舗の役割。そしてリンクは、その誘導の役割を果たします。
チラシで呼び寄せたお客さんは、店舗に呼び込まなければいけません。なのに、店舗への誘導がなければ、チラシを受け取っただけで終わってしまいますよね。これが「機会損失」です。
SNSで興味を持ったユーザーがクリックしてくれたリンクが壊れていたら、せっかくのチャンスを自分で捨てているのと同じです。
本当は怖いリンク切れ!放置すると、知らずにアクセスが下がっていく
リンク切れを放置すると、「ちょっとした不具合」では済まず、ホームページ全体のアクセスに影響します。理由は大きく 読者側の離脱と 検索エンジンの評価ダウン の2つが原因です。
リンクが切れていると読者が途中で離脱する
ホームページに来た人が、気になるボタンをクリックしたのにページが開かない──。
この時点で、訪問者は「残念だったな」ではなく、「え?このサイト大丈夫?」 と失望します。
結果として、次のような行動が起きてしまいます。
- クリック先が開かない → すぐ戻る
- ホームページ自体の信頼感が下がる
- 他のページを読む前に離脱する
リンク切れは、読みたい人を止めてしまう障害物になります。
私もたまにリンク管理を怠ってしまうのですが、半年放置でアクセスがゼロになりました。
特に、SNSから来る人は「このサービスや商品をもっと詳しく知りたい!」と期待して訪問しています。SNSは「流し見」するものであり、詳細を伝える役割はないからです。
その段階で道が途切れていれば、チャンスを自分で潰してしまっているのと同じです。
Googleはリンク切れを起こしたサイトの評価を下げる(SEOへの影響)
検索エンジンは、ユーザーがストレスなく情報にたどりつけるサイトを評価します。
そのため、リンク切れが増えると、Google側は次のように判断します。
- ユーザーが目的の情報に届かないサイト
- 管理が行き届いていないサイト
- 信頼性が低い可能性のあるサイト
特に、リンク切れがページの主要導線(ボタン・メニュー・記事下CTAなど)にある場合、検索エンジンはユーザー体験が悪いと判断しやすくなります。
その結果、
- 検索順位がじわじわ下がる
- インデックスが遅くなる
- 似た内容の競合より評価が落ちやすい
という「静かなアクセス低下」が起こります。
リンク切れを放置すると全体のアクセスが落ち続ける
リンク切れは1つでも、影響は全体に広がります。
- 離脱率が上がる
- PV(ページ閲覧数)が減る
- 滞在時間が短くなる
- お問い合わせや予約導線も弱くなる
つまり、リンク切れは アクセスが落ち続ける出発点になってしまうわけです。
リンク切れの確認方法



リンク切れの危うさは分かりましたが…管理が面倒です。だって何個リンクがあるか、すでに分かりませんよ?



確かにそうですね。リンク先の管理が大変であるならば、リンクが切れたときにお知らせしてくれる、無料のシステムもありますよ。



え?何それ、めっちゃ便利じゃないですか!
リンク切れは、扱っているリンクの数によって最適な対策が変わります。こからは、サイト規模に応じた現実的な方法を整理しました。無理のない運用を選ぶことが、結果的にリンク切れを減らす一番の近道になります。
リンクの数が「少」:定期的にひとつずつクリックしてみる
個人サイトやページ数が少ない段階であれば、もっとも効率が良いのはシンプルに 自分でクリックして確認する方法 です。
更新した直後や、月に一度の点検のつもりで行いましょう。面倒な場合は、以下のようなリンクだけでも確認するのがおすすめです。
- SNSのサイトURL
- ホームページからのSNSへのリンク
- ホームページ上部のリンク(概要・サービス内容など)
- 商品やサービスの購入・申込みボタン
- お問い合わせの送信ボタン
特に、トップページとお問い合わせ周辺は優先度が高い場所です。サイト規模が小さいうちは、これだけでも十分リンク切れを防げます。
リンクの数が「中」:エクセルなどでリンク管理する
記事数が増え、リンクが20〜50程度になると、手動チェックだけでは漏れが出てきます。
その場合は、Excelやスプレッドシートでリンクの一覧表を作ると管理が安定します。
私のリンク管理表ですが、ご参考までに。


このように一覧化することで どこを見ればいいか迷わなくなるのが利点です。更新作業のたびに該当行を見返せば、リンク切れのリスクはだいぶ減らせます。
リンクの数が「大」:リンク切れをお知らせするシステムを使う
ページ数が多い、更新頻度が高い、外部サービスを多用している──こういった場合は、仕組みで監視するほうが現実的です。
例えばWordPressであれば、リンク切れを自動検出する次のようなプラグインが使えます。
- Broken Link Checker(自動でリンク確認 → 問題箇所を通知)
導入しておけば、毎回手作業で全ページを巡回する必要がなくなります。
特に、リンクが100件を超える規模では、手動やExcel管理ではどうしても漏れが起きるため、システム化するのが大変便利です。
まとめ:リンクの確認が最も簡単なSEO対策



リンク切れの重要さ、わかった気がします!



リンク切れのチェックって地味ですが、意外に大きな影響を及ぼすので、面倒でもきちんと確認していきましょう。



ウェブマーケティングって、地味な作業の繰り返しなんですね!



その通りです!「塵も積もれば山となる」。ウェブマーケティングはトリッキーなテクニックではなく、確認→修正の繰り返しなんです。
リンク切れは、ホームページ運用の中でも見落とされやすい部分ではありますが、実はアクセス低下や信頼性の低下につながる重要なポイント。
特に、SNSからの外部サイトからのユーザーに、きちんと案内できない状況は大きな機会損失につながります。
今回お伝えした通り、リンク切れは仕組みと習慣で十分に防げます。
- リンク数が少ないうちは、定期的にクリックして確認する
- リンク数が増えてきたら、Excelなどで一覧管理する
- リンク数が多い場合は、WordPressの自動チェックツールに任せる
無理のない方法から始めて、徐々に運用を整えていくのがベストです。案内板としてのリンクが正しく機能すれば、離脱は減り、ホームページ全体の評価も安定してきます。



